今月の山の雑誌。

昨日発売の今月の山の雑誌は、以下の『山と溪谷』と『岳人』7月号に記事を書いています。

『山と溪谷』で書いたのは、特集「事例から学ぶ山岳遭難の教訓」の第2章、「遭難対策の新常識」の中の「自分でつくるセーフティーネット」というHow to記事。
それに地方の山を紹介する「季節の山歩き」の、伊豆諸島利島の宮塚山のコースガイド。

『岳人』のほうは、やはり地方の山を紹介する「とっておきの山歩き」で、足尾山地にある前袈裟丸山のコースガイドを書きました。

今回一番思い入れがあるのは、何と言っても宮塚山の記事。
イルカが泳ぐ水中写真が1点掲載されているのですが、その撮影に大変苦労したからです。

漁船から何度も海に飛び込んで、イルカの群れに近づいたのですが、泳ぐイルカを画面に入れるのは至難の業。
さらに乗った漁船も小さくて、外洋の波にもみくちゃにされてめまいがするほどでした。
イルカの撮影は登山以上に大変なのだということを知って、非常に驚きました。

また力を注いだのは、「自分でつくるセーフティーネット」。

この記事は自分の知識だけで書くことは不可能で、長野県警、Geographica、コンパス、YAMAP、オーセンティックジャパン(ココヘリ)の担当者に電話やメールでの取材を繰り返し、何とかまとめ上げました。

記事中では遭難事例も3件紹介しているのですが、実は私は、こういった他の方の遭難事例を書くのは今回が初めて。
慣れないながらも、何とか解りやすくまとめることができたかなと思っています。

いっぽう前袈裟丸山は、比較的スムーズに仕上がった感じ。
ちなみにこの山に一緒に登ったのは、イラストレーターの橋尾歌子さん。
歌子さんの連載記事「帰ってきた避難小屋」の取材に同行しつつ、同時に自分の取材も兼ねて撮影した写真でまとめました。

「帰ってきた避難小屋」のほうでは、『山と溪谷』の2020年11月号、12月号の2回に分けて、このときの山行が紹介されています。

以上3本のページ数の合計は、全部で12ページ。
1ヶ月間に私が担当する記事としては比較的多いほうで、けっこう頑張った感じです。

雨が続く予報の今日明日も、自宅にこもって来月発売の雑誌向けの原稿を書き進めます。

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