「登山者のブックシェルフ」を追加。

「読み物」のコーナーに、以下の「登山者のブックシェルフ」という記事を26件分追加しました。

登山者のブックシェルフ

これは山と溪谷社が以前配信していた、『週刊ヤマケイ』というメールマガジンに連載していた記事で、ほぼそのままの内容で掲載しています。
連載は隔週で、2017年10月5日が第1回目、翌2018年9月27日が最終回となる第26回でした。

登山者のブックシェルフ
掲載した写真も、ぜんぶ自分で撮影。苦労しました。

元々私は読書好きであり、自分の好きな本のことを、思うままに書けばいいだけだろうと軽く考えて依頼を引き受け、連載はスタート。
しかし多くの人に読まれる文章を書くのは、そんなに簡単ではありません。
特に間違えがあったら著者にも迷惑がかかってしまうので、紹介する本は全て再読して内容をチェックすることにしました。
元々好きな本ばかりなので、読むことは決して苦痛ではなかったのですが、どうしても時間がかかります。
この1年間でもっとも辛かったのが、読みたい他の本を読む時間がないということでした。

なお、取り上げた本は2回分を除いて自分で選んだものです。
自分で選んでいない回のひとつが、第20回の『白き嶺の男』。
ちょうどこの本がヤマケイ文庫で復刻されたばかりであり、編集部より紹介するようにと指示が出て、取り上げたのでした。

もうひとつは第23回の『ケイビング 入門とガイド』。
最初は、違う本を紹介した今とは異なる内容の原稿を書き上げたのですが、その本が紹介には不適ということでボツになったのです。。
時間がない中、慌てて書き直したのが掲載しているもので、ちょっと他の回とは雰囲気が違ってしまいました。
ちなみに第20回は、編集部からの要望がなかったら、敬愛する動物写真家・宮崎学さんの著書『森の探偵』を紹介するつもりでした。

山の先輩にはワルテル・ボナッティやガストン・レビュファ、ラインホルト・メスナーなども入れるように勧められたりしましたが、翻訳書は最小限にしたいと考えて、ジョー・シンプソンの『死のクレバス』のみ。
もしあと一冊翻訳書を追加するとしたら、おそらくボブ・ラングレーの『北壁の死闘』にしたと思います。

まあ大変だっとはいっても、自分の好きな本をセレクトして紹介するという、貴重で楽しい経験をさせていただいた1年でした。
さらに紹介した本の著者の数人から、
「ありがとう!」
とのお言葉をいただけたのも、とても嬉しいことでした。