『山と溪谷』で2016年9月号から連載が始まった、「季節の山歩き」。私はその第1回目から執筆しています。これは全国各地の山を紹介するページで、私は主に関東地方と、以前住んでいた中国地方の山々を取り上げてきました。

2020年3月号 岡山県・鬼城山(397m)

この山を初めて登ったのは、2010年1月。低山なのであまり期待せずに出向いたのですが、見晴らしは最高な上、山城跡や石仏群、磨崖仏、奇岩に加え、棚田や古寺などもあって本当に見どころたくさん。かなり気に入って、プライベートとガイドを合わせて、これまでに7回登りました。
誌面に掲載された写真は、2018年3月に、一人で登りに行ったときに撮影したものです。

2019年11月号 岡山県・人形仙(1003.8m)

2015年から2018年は、時間を作って年に2回ほど、中国地方の山の取材を行なっていました。
中国山地の人形仙もそういった山の一つで、雪が積りだす少し前の、11月中旬に登っています。
この母子地蔵の立つ旧人形峠は、明治時代まで岡山と鳥取を結ぶ倉吉街道が通じていた場所ですが、今では訪れる人も少なく、物寂しい雰囲気が漂っていました。

2019年9月号 群馬県・嵩山(789.2m)

山中に嵩山三十三観音が点々と祀られている里山ですが、岩場が多くて面白い山です。
ガイドブックによっては、最短コースから山頂に登る2時間程度の山とするものもありますが、それではもったいない! 記事では錯綜する登山道を一筆書きのようにつないで、点在する鎖場と石仏をできるだけたくさん回るように紹介しています。

2019年8月号 神奈川県・荒崎海岸(城山・21.9m)

2019年8月号は、海の見える山を紹介したいと編集部より相談がありました。そこで私が提案したのが、この荒崎海岸。山ではないのですが、一応三角点のあるピークが存在し、鎖場も現れるコースです。問題ないとの返答を得て、この3枚の写真を添えて紹介記事を執筆。
実際に足を運んだ人からは、とても面白いコースだったと言っていただけました。

2019年3月号 山梨県・岩殿山(634m)

岩殿山はJR中央線大月駅の背後にそびえる山で、鏡岩の大岩壁が目立つため、気になる人も多いと思います。私もその1人で、初めて登ったのは2006年。けれども鏡岩は、左に階段があってあっけなく通過。いっぽう稚児落しは予想外の大きさで、とてもびっくりしました。2021年2月時点では、鏡岩の下を通る強瀬コースは通行止めで、東から迂回して畑倉登山口から登ることになります。

2019年2月号 栃木県・篠井富屋連峰(本山・561.5m)

別名「宇都宮アルプス」とも呼ばれる、篠井富屋連峰。宇都宮市北部の篠井連峰と富屋連峰という、小さな山塊の総称で、榛名山、男山、本山、飯盛山、高舘山、黒戸山、兜山の7つのピークを登ります。隣の古賀志山ほどではないですが、岩場や急斜面が現れて楽しめるご当地アルプスです。

2018年11月号 神奈川県・鷹取山(139m)

鷹取山は神奈川県を代表するクライミングエリアで、私も24歳の頃から繰り返し訪れました。山頂の北東側は住宅地が間近に迫るのですが、南西側は豊かな山林が広がります。そこには古い寺院に通じる、鎖場も現れる登山道があって、低山とは思えない山歩きが楽しめます。

2018年3月号 岡山県・吉備の中山(162.0m)

2006年から2012年の間の鳥取県在住時だけでなく、東京に住むようになってからも2018年春までは、できるだけ時間を作って中国地方の山を取材するようにしていました。この吉備の中山も、そのような時に出向いた山の一つ。小さな山ですが神社、古墳、奇岩と見所が多い興味深い山です。

2018年2月号 神奈川県・鍋割山(1273m)

このときのテーマは、スノーハイク。数年前にそのような依頼があるだろうと予測して、あらかじめ撮影しておいた写真でまとめました。
私が使うカメラは主にニコンなのですが、このとき使ったのはキヤノンのデジタル一眼レフカメラ・EOS Kiss。そのため、他の私の写真とは、やや異なった印象を感じるのではないかと思います。

2016年11月号 群馬県・岩櫃山(803m)

2015年11月に、当時風の旅行社で実施していた「邦岳探訪の旅」で登るため、直前の11月3日に一人で下見に行って撮影した写真です。
途中で出会った3人の女性にその場でモデル役をお願いし、登っている姿を撮影させてもらいました。
岩櫃山は面白い山で、その後は毎年のようにガイド登山で登っています。

2016年9月号 神奈川県・畦ヶ丸(1292m)

「季節の山歩き」の、第1回目に掲載された写真です。
その前年、2015年頃からコースガイド執筆の依頼がコンスタントに続くようになり、思い切って新しいカメラを購入。できる限り山の写真を撮るように心掛けていました。
この畦ヶ丸も、先を見越して2015年9月に撮影しておいたものです。
モデル役をしてくれた女子は、今は可愛い赤ちゃんの母になって、幸せそうに暮らしています。